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【MMVC】ライブパフォーマンス(生配信)等で利用する際の音声ルーティングの構築例[Voicemeeter]

またこちらのツールの話題です。学習を走らせている間に現行バージョンでライブパフォーマンス(生配信)をするならどう組めば良いかを模索していました。

最近はあまりやっていない生配信で以前、Voidolでのボイチェン結果をそのまま配信に載せるにはノイズが酷すぎたのでそれを調整した状態で何とかOBSに持っていけないかと模索した事があり、その時に音声ルーティングを構築していた方法がこちらのMMVCでも活かせそうだったので記事にして残しておきます。まあ当時、この音声ルーティングについては解説していた動画を公開していたりしたのですが。

この記事ではもうちょっと詳しく・かつMMVC向けに書いておきます。

※他の記事でもそうですが、当ブログで記載する内容はある程度知っている人向けに書いています。用語などはご自身でお調べください。

はじめに - この記事で扱う内容について

まずは細かい解説をする前にこの記事では一体何の内容を扱うのかをシンプルに説明すると

MMVC_clientをそのまま使用するとノイズが載るのでノイズリダクションとその他の"コンプレッサー"等といった音質調整をVSTHost系ツールを用いてリアルタイムに処理し、仮想デバイスへPC音/MMVC調整済み音声を独立した状態で出力する事できる音声ルーティング構築例

をこの記事では扱います。

音声ルーティングに使用するツール

VB-Audio VoiceMeeter Banana

最近は大分このツールの存在が認知されてきているようですが、このツールで実現できる音声ルーティングの幅はかなり広いです。というかややこしいぐらいですね。ただ、使いこなせればかなり強力なツールであることは間違いないでしょう。

VB-Audio Virtual Apps

本当は上記のVoiceMeeterだけでもルーティングは組めますが、私の環境では一度この仮想オーディオデバイス(VB-Cable)にMMVC_clientの出力を投げたほうが安定していたようなので間に挟んでいます。というか、恐らくですがVSTを適応する上ではあえて間にこれを挟まないと上手く適応できないかもしれませんね。

Minihost Modular Beta 2 - FL Studio

VSTHost系ツールの中でよく使われているモノの一つ。Unreal Engineのブループリントの用にグラフィカルにVSTを適応するフローを構築出来るのでオススメ。うろ覚えですが、Beta 2であればFL Studioを持っていなくともアカウントだけ作成すればダウンロード出来たはず。

2024/01/07 - 追記: Minihost ModularはVST3非対応であり、現時点で筆者は同系統のツールであるCantabile Liteに乗り換えていますが、この記事で書かれている内容はこちらのツールでも利用可能です

Cantabile - Software for Performing Musicians

音声ルーティング図

画像: 音声ルーティング図

上記の図が私の環境でのルーティングフロー図になります。こちらの図を参考にすれば設定を組めるように配慮したつもりです。後は補足事項を以下に記しておきます。

VSTを適応する工程で注意すべき設定について

図中のVoice Meeter Banana 右側の画像**(桜色 : 四角枠)**にある設定「PATCH INSERT」は特に重要です。この項目でVSTHost系ツールを適応するチャンネルを選択する必要があるので、もし上記のルーティングと全く同一の流れを構築する場合は同じように設定すれば問題ありませんが、例えば上記の図と異なり「Voice Meeter AUXにMMVCの合成音声を出力するようにした場合」等は必ず選択するチャンネルを変更する必要があることをお忘れなく。また同様にVSTHost系ツールのHardware I/Oに指定するIDも同じく変更しないと機能しないでしょう。

なお、VSTHost系ツールで指定するHardware I/O : IDは PATCH INSERTに並んでいるコネクターと対応しており、左から右に 1~22 と対応しています。

例:

#IN1 = Hardware I/O ID: 1L,2R

#IN2 = Hardware I/O ID: 3L,4R

#IN3 = Hardware I/O ID: 5L,6R

…以下略

VoiceMetter側で注意すべき設定について

A1/A2/A3/B1/B2 ボタンについて

ボリューム調整用スライダーの右側に並んでいる「A1/A2/A3/B1/B2」ボタンですがA1~A3は右上にあるA1~A3に対応しており、主にモニタリングに使用する為の機能です。ボタンがアクティブの間は指定したデバイスへ音を流せるのでモニタリング用ヘッドフォンも使用するような本格的な配信を行う際には活用すると良いでしょう。

そしてB1/B2は、真ん中の制御パネル部分「VAIOB1 / AUXB2 」仮想デバイスへ音を流すボタンです。私の環境のルーティングの場合、「VSTが適応されたMMVC音声とPC音を最終出力」にしたいのでこの部分**(桜色 : 四角枠)**のB1/B2をアクティブにして最終出力する音声を指定しているわけですね。

VSTHostを間に挟む場合は一度このVAIO/AUXどちらかに音を流すか、Hardware Inputの段階でVSTHostを適応するかのどちらかを選択する必要があります。私の環境のように他に入力するデバイスが無い場合は「VST効果非適応の"Raw Input"/VST効果適応済み」と2つに分けてもいいかもしれませんね。

PC音声を取り込む際の注意点

上記の図にも記載していますが、Windows側の設定で再生するデバイスに「VoiceMeeter Aux Input」AUX or「VoiceMeeter Input」VAIOを指定しないとPC音声は取り込めません。また、選択した仮想デバイスに対してPC音声が入力される為、どちらのスロットをPC音声取り込み用に使用するかを予め決めておいたほうがいいでしょう。

以上で解説は終了です。私が使用しているVSTプラグイン等は… ご自身でお調べください。有名なものなのでわざわざ解説する必要も無いでしょう。